戦略重点プロジェクト研究部門

当部門では、大学の研究戦略に基づき獲得する競争的資金や、外部資金を主要な財源としたプロジェクト研究を進めています。また、L-Stationが推進している若手人材の育成については、学内各部局、人材育成本部等と連携し大学の戦略に基づく統合的な人材育成システムを展開していきます。

同位体顕微鏡システム Isotope Imaging Laboratory (IIL)

同位体顕微鏡システムは物質中の同位元素の3次元分布をイメージング可能とした装置です。主に鉱物などを観察するのに用いられており、隕石中の先太陽系物質の発見、太陽系起源の実証、地球深部の研究等の宇宙科学・地球科学分野において多くの世界最先端の科学成果をあげてきました。

Isotope Imaging Laboratory (IIL) は、イノベーションにつながる成果を創出することを目的に、この同位体顕微鏡システムの利用課題を産学官より幅広く募集し実施しています。平成19年から装置共用事業により利用支援体制を強化、更に平成28年度以降は他大学・他研究機関とともに「原子・分子の顕微イメージングプラットフォーム」を形成し、先端的イメージング分析装置の共用をワンストップサービス化しました。本プラットフォームでは、顕微領域における原子・分子の3次元分布を明らかにする統合環境を提供し、バイオ・材料・環境・エネルギー・宇宙にわたる研究開発を装置共用によりサポートするとともに、新たなイノベーションを創出する環境の整備、新しい分析ニーズの掘り起こし、それらを研究開発する人材の育成を推進しています。

利用例1(民間企業)

安定同位体18Oで標識したRNAの細胞内への取込み動態を示し、次世代創薬に貢献

利用例2(民間企業)

安定同位体Dで標識した水を使いセメントの水和反応の進行速度を解明

沿革

  • 平成17年度~ 北海道大学オープンファシリティによる同位体顕微鏡システムの共用を開始
  • 平成19~20年度 先端研究施設共用イノベーション創出事業【産業戦略利用】を開始、利用支援体制を強化
  • 平成21~24年度 先端研究施設共用促進事業を実施
  • 平成25年3月 次世代同位体顕微鏡システム、生体試料調製システム等を新規導入
  • 平成25~27年度 先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業を実施
  • 平成28年度~ 先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業(共用プラットフォーム形成支援プログラム)「原子・分子の顕微イメージングプラットフォーム」を実施、他大学・他研究機関の先端的イメージング分析装置の共用ワンストップサービス窓口を担当
  • 令和3年度~ 先端研究基盤共用促進事業(先端研究設備プラットフォームプログラム)「顕微イメージングソリューションプラットフォーム」を実施、共用ワンストップサービス窓口の担当に加え、新技術習得プログラムを実施

関連リンク

お問い合せ

イメージングプラットフォーム推進室
Email iil(at)hokudai,ac,jp ※(at)を@(半角)に変えて下さい。