グローバルファシリティセンター

概要

GFC特命広報官 研助くん

北海道大学創成研究機構グローバルファシリティセンター(GFC)は、北海道大学が保有する先端研究設備、技術職員の持つ専門的かつ高度な分析・解析/成型・加工技術の高度化とオープン化を推進し、学内の研究者・学生はもとより海外も含めた様々な方々の教育・研究の進展を支援することを使命としています。

オープンファシリティ・機器分析受託・試作ソリューション・設備リユース・国際連携推進の5つの部門で構成され、教員2名、専任技術職員7名、兼任技術系職員9名、事務系職員5名のスタッフが、ユーザーの方々の様々な要望にお応えし、より質の高い One to One の技術支援サービスを提供できるよう邁進しています。

GFC はまた、キャンパス内16部局が管理する23の設備共用拠点を結ぶネットワーク「オープンファシリティプラットフォーム」を統括し、北海道大学が進める教育研究設備に関する基盤強化戦略の円滑な遂行に寄与します。

さらに、技術支援本部、URA、産学・地域協働推進機構と連携を図り、設備と技術の共用を通じて新たな人のつながりを生み出し、本学における技術人材の育成強化、共同研究・イノベーション創出環境の整備、ならびに教育・研究のグローバル化にも貢献してまいります。

沿革

1955 年の元素分析室の開設を皮切りに各分析室の開設・学内共用化、2005年のオープンファシリティシステムの運用開始、外部研究機関・民間企業への機器共用開始を経て、2009年4月にグローバルファシリティセンター の前身である共用機器管理センターを設立しました。

その後共用機器の登録数や分析受託件数は増加し、より質の高い技術支援サービスの提供と先端研究設備のオープン化を推進するため、2016年「グローバルファシリティセンター」に改組しました。その後も数々の取組みを行い、教育・研究設備の高度化・オープン化を進めております。

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お問い合せ

GFC事業推進室
Email contact(at)gfc.hokudai.ac.jp ※(at)を@(半角)に変えて下さい

オープンファシリティ部門

部門説明

OF部門では、部門では北海道大学の全学的な機器共用機能をつかさどる「オープンファシリティシステム」を運用し、本システムに登録された総設置数200台以上の研究設備の一体的な管理・運営体制を整備しています。

本システムの大きな特徴は、各研究者が供出した装置を学内外で共用する点です。装置利用者は規程に基づいた利用料金を支払い、利用者自らの手で最先端の機器を利用することができます。

提供しているサービス

オープンファシリティのシステムに登録されている装置は、本学の教員・学生・研究員のみならず、産学官を含む本学以外の研究者など、どなたでも利用していただくことができます。操作方法に不安がある方でも、講習会の受講や技術相談が可能であり、高度な技術力と豊富な知識を持ったスタッフによる充実したサポート体制が整っています。このようなユニークなシステムにより、スタッフ一同、利用者の研究開発を全面的にサポートし、サステナブルな研究基盤環境の整備に貢献してまいります。

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お問い合せ

GFCオープンファシリティ部門
Email shien(at)cris.hokudai.ac.jp ※(at)を@(半角)に変えて下さい

機器分析受託部門

部門説明

機器分析受託部門は、開設当初より、 分析機器を使用した教育と研究にその保有施設を供すると共に、化学分析および分析技術の開発研究を通じて教育・研究の発展に資することを使命として業務を行っています。長年の技術支援業務で培った分析技術を学内外の研究者支援業務へ還元していくことで、 より多くの皆様の研究活性化に貢献してまいります。主な受託項目は4つ(質量分析、元素分析(有機・無機)、アミノ酸組成分析、タンパク質配列分析)。現在設置している装置17台は、すべて専任技術職員の操作管理のもとで運用しています。30年以上の月日を脈々と受け継いできた理念と技術は、時に研究者のニーズに合わせて微調整されながら、今なお多くの研究者を強力にサポートし続けています。令和2年度には当部門の技術職員4名が「受託分析サービスを通した大学研究力向上への貢献」という業績で受託分析文部科学大臣表彰研究支援賞を受賞しました。

提供しているサービス

主な受託項目は4つ(質量分析、元素分析(有機・無機)、アミノ酸組成分析、タンパク質配列分析)あります。学内のみならず、日本全国の研究機関や一般企業から受託分析を請け負っています。

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お問い合せ

GFC機器分析受託部門
Email adm-iad(at)gfc.hokudai.ac.jp ※(at)を@(半角)に変えて下さい

 試作ソリューション部門

部門説明

試作ソリューション部門では、機械加工技術、ガラス加工技術、薄片技術の3つの加工技術を主として活動しています。学外からの試作品の製造を請け負う部門として、国立大学としては初めての事業部門となります。

私たち技術職員の存在目的は、北海道大学の教育と研究力の強化・推進です。そのためには、あらゆるニーズに応える高度な技術と発想力が必要です。事業を通し学外からの多種多様な依頼に応えることで、これまで研究に寄り添い培ってきた大学技術職員の確かな技術力と発想力の社会還元、そして、さらなる向上を目的としています。

機械工作

機械加工技術部門は理学研究院・電子科学研究所に所属する5名で構成されており学内でも受注件数は年間300 件を超え、そのほとんどが一点ものの特注品になります。

高度なワイヤ放電加工機をはじめ、マシニングセンタ、CNC フライス盤、CNC 旋盤や溶接機、HE リークディテクタなどの装置を保有しております。3DCAD/CAM を駆使した設計加工・組み立てまでを一貫して行える技術力も備えています。これら技術の貢献は、数々の論文や特許、JST-JICA プロジェクトへの研究支援などの成果に寄与しています。

ガラス工作

ガラス加工技術では、毎年約150 件程度、実験・観測などに使用される理化学ガラス機器や部品の設計・製作・改良を行っています。ガラスの性質上、作業の大半がハンドメイドのため大量生産には不向きですがPYREX ガラス・石英ガラスを主材料として、共有摺り合わせジョイント・SPC ジョイント・ガラスコック・フランジ等をブルーバーナー・ガラス旋盤・切削機器などを用いて特注の光学セルや実験機器・部品等の作製を行っています。

薄片技術

薄片技術とは試料とスライドガラスを接着し、薄く凹凸のない平滑で均一な厚さ、一般的には約30μm に調整するプレパレーション技術のひとつです。顕微鏡観察や表面分析によって、試料の結晶構造や微細構造、表面構造などを調べることができます。近年では、宇宙物質や生体試料にも応用され、多く研究の発展に貢献しています。

提供しているサービス

試作ソリューション部門をご利用の際は、試作製作の総括・協働を行っている日軽金「Shisaku.com」からご依頼いただく流れとなります。Shisaku.com よりご依頼いただいた各種情報をGFC と共有。ご依頼いただいた製作物の要件によって、試作ソリューション部門を含め提携している学外組織との連携も視野に入れながら、製作に当たります。

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お問い合せ

GFC試作ソリューション部門
shisaku.com内のお問い合わせページよりご連絡ください。
https://www.shisaku.com/hokudai/