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第13回 創成シンポジウム「ためてませんか?フードマイレージ―たべて・つくる・みらい―」を開催しました

第13回 創成シンポジウム「ためてませんか?フードマイレージ―たべて・つくる・みらい―」を開催しました。

創成研究機構では、平成28年3月22日(火)、北海道大学 学術交流会館 講堂において、第13回創成シンポジウム「ためてませんか?フードマイレージ―たべて・つくる・みらい―」を開催しました。

当シンポジウムは、北大の研究と社会とのつながりについて、広く市民の方々に紹介し、より身近に感じていただくことを目的としています。13回目となる今回は、「フードマイレージ」という考え方をテーマとし、生産者と消費者がどのようにつながっているのかを紹介するとともに、「食」を通して環境・エネルギーや、経済のことについて来場者の皆さんと考えるために企画しました。

はじめに、渡辺 康正 創成研究機構副機構長より開催挨拶があった後、本学農学研究院 小林 国之 助教による「たべることからできること」と題した講演があり、農業経済学から見たフードマイレージ、ヨーロッパでの事例の紹介などがありました。続いて、本学地球環境科学研究院 藤井 賢彦 准教授より「数字からみえること、みえないこと」と題し、環境の観点から見た食に関するCO2削減の指標についての講演があり、北海道立総合研究機構 食品加工研究センター 田村 吉史 氏より「すぐにできること、それは選ぶこと」と題して、道産加工食品や選ぶ基準となる認定制度などについて、実例紹介を交えてご講演いただきました。

後半は、講演者3名のほか、「北海道生活」編集長の八木 由起子 氏をパネリストに加え、本学創成研究機構 川本 真奈美 学術専門職がモデレーターとなり、「あなたも仕掛け人?!広めよう”フードマイレージ”」と題してパネルディスカッションが行われました。ディスカッションは、参加者から集められた「質問カード」や、フードマイレージを広めるための「アイディアカード」を紹介しながら進められ、市民が実際の生活でどの程度、どのようにフードマイレージを意識して暮らせば良いのか、パネリストたちが活発な議論を展開しました。

当日は一般市民を中心に93名の参加者があり、アンケートの「食べ物の産地に関する意識が高まりましたか?」という質問において「大いにそう思う」、「ややそう思う」と回答した方が全体の89%でした。アイディアカード・質問カードの多さなどからも市民の関心の高さも伺われ、盛会のうちに終了しました。