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プロジェクト概要

社会的ニーズ

 平成18年からはじまった第三期科学技術基本計画に基づいて、イノベーションを生み出すシステムの強化がひとつのテーマとして挙げられ、これに基づいて、科学技術振興調整費による「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成」プログラムの公募が開始された。その目的は先端的融合領域において、産官学の協働により、次世代を担う研究者・技術者の育成を図りつつ、将来的な実用化を見据えた基本的段階からの研究開発を行う拠点を形成することにある。先端的融合領域としては、人にやさしい統合的医療システムを実現するための工学、医学、薬学、理学などの融合領域や、ナノバイオ、ITなどが挙げられていた。また対象とする拠点化構想として、計画当初から企業と対等な立場での協働体制を構築する構想であり、概ね10〜15年先を見通し、革新的な技術の開発、新産業の創出などの社会的、経済的なインパクトをもたらす可能性がある先端融合領域において、世界的な研究拠点を形成すること、大学と企業が計画段階から対等の立場で連携し、将来我が国の経済・産業の国際競争力の強化に寄与するような成果をもたらすことを意識した研究開発を実施すること、などの条件が掲げられていた。協働機関からの研究資源等のコミットメントは、交付される国費による資金と同程度の規模であることとされている。研究期間は10年で、最初の3年目は絞込み期間とされ3年目に再審査が行われることとなっていた。


国際市場の動向

北海道大学の基本理念

 前述の公募の内容を受けて、北海道大学では平成17年末から研究戦略室を中心とした準備委員会を発足した。各部局から申請のあった複数のプロジェクトを全学的視野で検討した結果、先端生命科学研究院と塩野義製薬との間で進められている創薬と、医学研究科と日立製作所の間で進められている分子イメージングとその応用の2つの研究を融合した形で、最終的に一本のプロジェクトにまとめた。特に北海道大学としては、ライフサイエンスに力を注ぎ、理学、薬学、医学等の連携により、生命科学の新しい研究、教育拠点体制を発展させ、システム改革によって患者様のQOLを優先した未来創薬・医療拠点を作ることを目指した。平成18年2月末に申請書を提出、書類審査、ヒアリングによる審査の結果、9件の採択課題のひとつに選ばれることができた。北大の申請内容の趣旨は、次世代の創薬と先端医療を出口とし、実用的新薬・疾患診断治療技術開発を加速する実践的研究と人材育成のための拠点を形成することにある。最先端バイオ研究成果を集中・先鋭化し、複合糖質・脂質等の生体関連化合物、翻訳後修飾型タンパク質のデザイン合成、NMR、X線、フォトンイメージングによる疾患関連タンパク質構造・機能解析など、次世代医薬候補品を連続的に創出できる研究開発体制を整え、大学病院での先端医療への応用に繋げていく。また、PETを中心とした次世代分子計測イメージングシステムを開発し、発症前診断、機能遺伝子・再生治療、分子標的・追跡治療などの先端医療に応用して、患者にやさしい非侵襲的医療の研究開発を推進することを目指している。そして本拠点形成事業は、平成20年度に3年目の再審査を受けて継続課題に採択され、現在事業を拡充展開している。


ライフサイエンス分野への注力
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