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未来創薬・医療イノベーション拠点形成の実現を目指して


手代木 功

塩野義製薬株式会社
代表取締役社長
手代木 功


 日本は天然資源が少ないため、知的集約型産業に対して大きな期待が寄せられていますが、その代表格の製薬産業にも、将来に向けた更なる飛躍が求められています。欧米諸国に目を向けてみますと、ブロックバスターと呼ばれる画期的でグローバルに通用する新薬の約半数が大学との共同研究によって生まれていると言われており、大学との戦略的な連携は、イノベーティブな創薬研究には必要不可欠となってきています。しかし我が国の状況を鑑みるとき、大学内に存在する知的財産を事業化していくという点では、欧米諸国に比べて大きく遅れを取っていると言わざるを得ない状況にあり、誠に残念でなりません。
 このような状況のもと、北海道大学が中心となって推進している「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業は、大学と企業が真に一丸となった取り組みを行っている大変素晴らしい事業です。塩野義製薬は、本事業を通じて何としても世界の医療に具体的な貢献ができる成果を出したいと考えています。そのために、日本国内で初めて国立大学法人の敷地内に民間企業の研究施設「シオノギ創薬イノベーションセンター」を開設し、本事業の中核的な産学連携拠点として、2008年5月以来その活動を展開しています。
 塩野義製薬は、産学連携の協働体制を活かして、新規創薬標的分子の解析や独創的な創薬技術を開発し、次世代医薬品として期待される候補化合物の創製へと繋げていきます。さらに、大学内の萌芽的な研究と塩野義製薬の応用科学における専門的な知識・経験の有機的な融合を図ると共に、創薬に精通した大学研究者の育成と、独創性あふれる企業研究者の育成にも注力していきます。そのような活動の一環として、イノベーションを創出するために必要不可欠な「産学双方が求める人材」を育成するために、今後も塩野義製薬の社員が講師を勤める大学院共通授業科目「創薬科学特別講義」を継続して行います。
 塩野義製薬は、この「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業を通して、北海道大学とともに研究力を高めつつ積極的な研究開発活動を進め、創薬研究のあり方を根本から変えるようなイノベーションにチャレンジしていきます。


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