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山口佳三

北海道大学総長
山口 佳三



 平成18年から始まった我が国の第三期科学技術基本計画において、イノベーションを生み出すシステムの強化がひとつのテーマとして挙げられ、先端融合領域イノベーション創出拠点形成の国家的事業が開始されました。「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業は、この方針を受けて採択された、北海道大学と我が国が誇るリーディングカンパニーとの協働で次世代の医薬・医療の革新的技術開発を行うという産学官連携プロジェクトです。
 このプロジェクトは平成18年度より開始されましたが、振り返りますと、事業3年目となる平成20年度には、進捗状況に関する再審査を受け、継続すべき4課題のひとつとして採択をしていただきました。具体的には、国立大学法人として国内で初めて民間企業による研究施設である「シオノギ創薬イノベーションセンター」を設置したこと、世界最先端の半導体PETを製作して臨床研究を開始したことなど、協働機関の企業の皆様の先駆的な活動に加え、本学におけるライフサイエンス系産学連携融合研究拠点となる「次世代ポストゲノム研究センター」、医学系総合研究拠点となる「連携研究センター」などの設置が高く評価されたものと思っております。
 再審査後の第二ステージとなります平成21年度以降は、塩野義製薬株式会社、株式会社日立製作所に加え、住友ベークライト株式会社、日本メジフィジックス株式会社、三菱重工業株式会社の3社も協働企業として加わっていただきました。おかげさまで、事業の成果達成に向けてさらに強く歩みをすすめることができた3年間でした。
 7年目には中間評価があり、最終年度を視野にいれ、あらためて当該事業における6年間の成果の達成度をお示しし、当該事業は所期の計画どおりの取組が行われているとの評価をいただきました。そして平成24年度からは事業を加速する最終ステージに入りました。
 研究面では、「創薬候補化合物の連続的創出を可能とする創薬基盤の整備」、そして「患者にやさしい非侵襲的個別化医療の提案」という目標に向かって、事業面では産学連携の研究環境を加速するためのセンター化構想に向かって、そして人材育成面では、若手研究者等の育成に向けた取り組みを、今後とも行っていく予定です。
 本事業は、ハイリスクなイノベーションへ挑戦する「フロンティア精神」、産学連携による新産業創出につながる「実学の重視」、そして国際的に活躍する人材に育成と集結を導く「国際性の涵養・全人教育」という北海道大学の基本理念と一致しており、本学が21世紀に取り組む記念碑的な事業ともいえるものです。本年度からの最終年度まで、引き続き協働機関の企業の皆様と力を合わせて本事業に取り組んで参りますので、皆様のご支援とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。


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